2014年5月19日月曜日

喉自慢か授業参観か

公立中学教諭:のど自慢か、授業参観か…年休取り出演

毎日新聞 2014年05月17日 07時07分
 
 中部地方の公立中学校に勤務する50代女性教諭がNHKの番組「のど自慢」に出演するため、担任のクラスの授業参観と学校行事を欠席していたことが関係者への取材で分かった。年休を取っており手続き的に問題はないが、埼玉の県立高校で今春、自分の子どもの入学式に参加するため職場の入学式を欠席した教諭10+件の行動を巡り、賛否の議論が巻き起こったばかり。仕事と休暇について、今回はどう考える?
 この教諭は今春に生放送された番組に出演するため、当日の授業参観やPTA総会、学年懇談会を欠席した。授業は別の教諭10+件が担当した。事前に生徒や保護者への説明はなく、PTA総会では校長が「所用により欠席」と伝えたという。
 関係者によると、授業参観の日程は今年1月に決定。教諭10+件はその後、年休を申請し、校長から許可を得ていた。校長は「本人は授業参観と重なったことを気にしながら年休を申し出た。あまり好ましくはないが、許可せず本人の教育への意欲をそぐより、許可した方が教育に身が入ると判断した」と説明。「生徒や保護者からの不満の声も届いていない」と話している。
 中学校がある自治体の教育委員会は「校長が許可したのであれば、それが適切な判断だったと理解している」としている。
 ▽評論家の赤塚行雄さんの話 手続き上は問題ないとはいえ、保護者が来校する大事な行事よりプライベートを優先するのは、教師の姿勢として疑問を抱かざるを得ない。教師である以上、自らの務めを自覚する必要がある。許可した校長の判断にも首をかしげる。
 ▽労働問題に詳しい伊藤誠基弁護士の話 「教師は聖職」とする倫理的な議論は古くからあり、賛否も分かれるだろう。しかし、休暇は認められるべき権利であり、授業に支障のないよう配慮し、正式な手続きを経て上司から許可を得ているのであれば、法律上の問題はない。


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学校の事情が世間に知られていないことが原因であろう。
まず、休暇に理由は問われないのは原則。その教諭が勤務しないと業務上支障がある場合は所属長が時期変更権を使うことができるが今回はこれにあたらないと思う。

土曜参観は全ての教員が授業できるわけではない。おそらく3時間なので授業をしなくてもよい教員が生まれる。担任も副担任が代行してもなんら差しさわりがない。

教員や国家公務員といった既得権益の集団を叩くことが注目されているからこのような記事が載るのだろうか。

入学式に担任が自分の子供の入学式に行ったことが問題になるということが今年の4月にあった。

儀式の重要性から考えると賛否両論だろうが、余程の個人的な事情があったのだろうと推測し、休暇は権利であるので認めるべきであるかと思う。

ちなみに、入学式といえども、担任、副担任、学年主任などで組織的に対応するので担任1人抜けて、次の日に初対面したところろでなんら問題ない。
1人抜けたくらいで運営できないようであれば、生活指導やトラブル、が発生した際にまったく対応できなくなる。

サービス業が過剰になりすぎて、労働者の人権が守られない世の中になった証拠なのだろうか。


 




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